自宅の雨樋について、その具体的な構造や部品について興味を持つ方もいらっしゃるでしょう。
雨樋は家の美観を保つうえで重要な役割を果たしているため、雨樋について知っておいて損はないですよね。
しかし、雨樋の「じょうご」とは何か知らない方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、雨樋の各部品とその役割について解説し、日々のメンテナンスに役立つ知識を共有します。
□雨樋のじょうごとは?各名称をご紹介!
雨樋の各部品には独特の名称があり、それぞれが重要な役割を果たしています。
ここで、雨樋の主要な部品について理解を深めましょう。
1:軒樋(のきどい)
軒樋は屋根から直接雨水を受け取り、水を側面へと流す役割があります。
この軒樋から雨水が集水器に送られる設計になっています。
2:エルボ
エルボは、軒樋の水を曲がり角や変更したい方向に導くための部品です。
特に家の角や変わった形状の屋根には欠かせません。
3:呼び樋
呼び樋は、水を軒樋から集水器に移動させるための直線的なパイプです。
これにより、水は最終的に地面へと安全に排出されます。
4:集水器(または、じょうご)
集水器は、軒樋から流れ落ちる雨水を受け、それを地面に向けて直接排出するための部品です。
集水器にはさまざまな形状や種類があり、家のデザインや必要に応じて選ばれます。
これらの部品を正しく理解し、適切にメンテナンスすることで、雨樋システムの効率が大きく向上し、家全体の保護にもつながります。
□集水器の種類をご紹介!
集水器にはさまざまなタイプがあり、それぞれ特定のニーズに対応しています。
以下では、主要な集水器の種類と特徴について見ていきましょう。
1:飾り集水器
美観を重視するデザインの1つで、特に洋風や和風の建築に合う形状をしています。
装飾が施されており、視覚的にも楽しめます。
2:E型集水器
このタイプは軒樋とほぼ同じ形状をしており、見た目がスッキリとしています。
排水効率も高いため、より効果的な水の流れを実現します。
3:F型集水器
F型はE型に似ていますが、排水部分が短いため、設置には少し注意が必要です。
それでも、非常に効率的でスペースを節約できる設計です。
4:N型集水器
N型は排水口に角度がついており、この角度によって水の流れを調整できます。
この特徴により、さまざまな屋根の形状に対応できます。
5:P型集水器(寄せマス)
このタイプは、2カ所の縦樋が合流する部分に設置され、排水部を1つにまとめられます。
これにより、外観がすっきりとし、コストの削減にもつながります。
これらの集水器を選ぶ際には、自宅の建築スタイルや雨樋の配置に合わせて選ぶことが大切です。
適切な集水器を選ぶことで、雨水の効率的な排出が可能になります。
□まとめ
今回の記事では、雨樋の主要な部品とそれらの役割について見てきました。
これらの知識をもって、家屋の雨樋システムのメンテナンスを行うことが、長期的に建物を保護するために非常に重要です。
また、集水器、すなわち「じょうご」の選び方によっても、雨水の管理効率が大きく変わるため、自宅に最適な選択を心がけましょう。